
観葉植物があるだけで、お部屋はぐっと心地よく、自然のやさしさを感じる空間になります。
これまでのシリーズでは、「モンステラ」「エバーフレッシュ」と葉姿の美しいグリーンを紹介してきました。
第3回目に選んだのは、初心者から上級者まで幅広く愛される観葉植物、シェフレラ(カポック)です。
丈夫で育てやすく、明るいグリーンの丸みある葉が可愛らしい、ロングセラーのインテリアプランツ。置く場所を選ばない万能さも魅力です。
シェフレラとは?

シェフレラはウコギ科に属する常緑樹で、原産地は台湾や中国南部などの温暖な地域です。「カポック」という名前でも親しまれ、観葉植物として古くから家庭やオフィスに取り入れられています。 特徴は、光沢のある手のひらのように広がる葉。
丸みのある葉がいくつも放射状に広がり、優しく軽やかな印象を与えます。サイズ展開も多彩で、小さな卓上サイズから大きなシンボルツリーまで、好みに合わせて選べるのも人気の理由です。
シェフレラの魅力

1. とにかく丈夫で育てやすい
シェフレラは「初心者でも枯らしにくい植物」としてよく知られています。耐陰性があり、明るい日陰でも育つため、置き場所の選択肢がとても広いのが特徴。少し水やりを忘れてもすぐには弱らず、環境の変化にも強い、とても心強い植物です。
2. 置くだけでお部屋が明るくなる
明るいグリーンのツヤ葉が空間に柔らかい表情を与え、ナチュラル・北欧・モダンなどさまざまなインテリアテイストに自然となじみます。複数の葉が放射状に広がる姿が軽やかで、空間全体を爽やかに見せてくれます。
3. 空気浄化作用も期待できる
シェフレラは空気中の汚れを吸着し、清浄化する作用があるとされています。お部屋を快適に保ち、リラックスできる空間づくりにもぴったりです。
シェフレラの育て方

● 光
シェフレラは明るい場所を好みますが、耐陰性があるため日当たりの悪い場所でも育ちやすいのが魅力です。ただし、暗すぎると徒長しやすいため、可能であればレースカーテン越しの柔らかい光が入る窓辺がベストです。
● 水やり
基本は、土の表面がしっかり乾いてからたっぷりと。水を与えすぎると根腐れの原因になるため、メリハリが大切です。
- 春〜秋:土が乾いたらたっぷり
- 冬 :乾燥気味に管理し、土が乾いて数日後に軽く与える
葉水(霧吹き)をすれば、乾燥予防やハダニ対策にも効果的です。
● 温度
10℃以上で元気に育ちます。寒さには弱いため、冬は窓辺の冷気に注意し、暖かい場所で管理しましょう。
● 肥料
春〜秋の成長期に、液体肥料を月1〜2回ほど与えると元気に育ちます。
おしゃれな飾り方アイデア

● リビングのアクセントに
中型〜大型のシェフレラは、ソファの横や観葉植物コーナーなど、少し広めの空間に置くと映えます。丸みのある葉が視界に優しく、部屋全体を自然で心地よい雰囲気に。
● 棚やテーブルに小型サイズを
小さめのシェフレラは飾りやすく、デスク・キッチンカウンター・玄関など、ちょっとしたスペースに置くだけでシンプルなアクセントになります。
● おしゃれな鉢で雰囲気を変える
- 白やベージュの陶器鉢 → ナチュラル&北欧風
- 黒やグレーの鉢 → モダン、スタイリッシュ
- かごや編み素材 → ボタニカル、リラックス感
鉢選びで印象が変えられるのもシェフレラの楽しさです。
長く楽しむコツ

- 剪定で形を整える
伸びた枝はカットして好みの樹形に整えましょう。剪定に強い植物なので心配ありません。 - 回転させて均等に光を当てる
時々鉢を回すことで、偏らずバランスよく育ちます。 - 定期的な葉水で美しさを維持
葉が乾燥するとツヤが失われるため、霧吹きでこまめに潤いをプラスすると美しさが続きます。
まとめ
シェフレラは、丈夫で育てやすく、インテリアにも自然と寄り添う万能な観葉植物です。明るいツヤ葉が空間に爽やかさを与え、どんなお部屋にも心地よく溶け込みます。初心者でも管理しやすく、長く育てるほどに美しい樹形へと成長していくのも魅力。
ぜひ、お部屋に迎えてみてください。
