
マイホームを購入しようと考えたときに、まず耳にするのが「頭金(あたまきん)」という言葉です。でも、「頭金って絶対に必要?」「いくらくらい用意すればいいの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、家づくり初心者の方にもわかりやすく、頭金の意味や必要な金額の目安、0円でも大丈夫なのかを丁寧にご紹介して参ります。
頭金(あたまきん)とは?

頭金とは、住宅を購入するときに、自己資金から充当する現金のことを指します。この頭金が多ければ住宅ローンでの借入総額を減らすことができます。例えば、3,000万円の家を買うとき、頭金600万円を出せば、残り2,400万円を住宅ローンで借り入れる、というような形です。
頭金を入れるメリットとは?

頭金を用意した方が良いのか。頭金が無くとも家を購入することができるのか等といった疑問をお持ちの方も多いです。ここでは、まず頭金を入れることによって享受できるメリットについてご紹介いたします。
① 毎月の返済額が少なくなる
借入額が減るため、当然ながら毎月の返済負担が軽くなります。同じ金利・返済期間でも、頭金があるかないかで月々の支払いは数万円単位で変わることもあります。
② 支払う総利息が少なくなる
借入金額が減ると、総利息の支払い額も大幅に減少します。特に住宅ローンは返済期間が長いため、借入額に対する金利負担は大きくなります
③ 住宅ローン審査で有利になる場合も
頭金をしっかり用意していると、「計画的に資金を貯められる人」と評価され、ローン審査が通りやすくなるケースもあります。また、頭金の割合によっては金利優遇を受けられる銀行もあります。
頭金はどれくらい用意すべき?

一般的には、「物件価格の2〜3割程度」を目安にすると良いと言われています。たとえば、3,000万円の家を購入する人は、頭金は600万円〜900万円程度準備しておくのが理想ということです。
しかし、これはあくまで目安であり、ご家庭の経済状況や今後の支出も見据えて選択するのが好ましいと言われています。最近は若い方が家を建てるケースが増えたこともあり、「頭金ゼロ」で住宅を購入する方も少なくありません。
頭金0円でも大丈夫なの?

結論から言うと、「頭金0円」でも家は買えます。近年は「フルローン(物件価格すべてを借りる)」や、「諸費用まで含めたオーバーローン」を扱う金融機関も増えています。ただし、以下のようなデメリットもあり、「頭金ゼロでも家は買えるけど、返済計画をしっかり立てることが大切」だと言えます。
- 毎月の返済額が大きくなる
- 総支払額(利息込み)が増える
- ローン審査が厳しくなる場合がある
頭金以外にもかかる「諸費用」に注意!

住宅購入費で忘れてはいけないのが登記費用・火災保険料・仲介手数料・引越し費用などの諸費用です。一般的に、物件価格の5〜10%程度が目安と言われています。この費用は「住宅ローンに含める」こともできますが、すべての銀行で対応しているわけではないため、できるだけ現金で準備しておくと安心です。
また、注文住宅で土地から購入する際は、契約日に手付金の支払いがございます。土地の購入価格の一割程が相場ですが、土地の契約時には、まだ住宅ローンの融資の実行ができない状態にありますので、先行して手持ちの自己資金で支払う必要があります。もちろん、最終的には、住宅ローンの中に含めることができますが、先行してお支払いが必要となるため、ある程度の現金は必要になります。
まとめ
頭金は、マイホーム購入のときに最初に使う大切なお金です。多ければその分ローンの負担が軽くなりますが、「たくさん用意しなければダメ」というものではありません。頭金の有無は「家を買えるかどうか」ではなく、「どんな買い方をするか」という違いです。無理のない返済計画と、将来の安心を見据えて、ぜひ自分たちに合った頭金の準備を考えてみてください。
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