
観葉植物は、お部屋に自然のぬくもりと癒しをもたらしてくれる存在です。前回ご紹介した「モンステラ」は、南国リゾートのような華やかさが魅力でした。今回の第2回では、よりナチュラルで繊細な雰囲気を楽しみたい方におすすめの観葉植物、「エバーフレッシュ(Everfresh Tree)」をご紹介します。
ふんわりと広がる細かな葉が美しく、和室にも洋室にもなじむ人気のグリーン。夜になると葉を閉じて“眠る”ような動きを見せる、不思議で愛らしい植物です。
エバーフレッシュとは?

エバーフレッシュはマメ科コヨバ属の常緑樹で、正式名称は「コヨバ・アルボレア(Cojoba arborea)」。中南米や熱帯アジアに自生しており、室内でも育てやすい観葉植物として人気があります。繊細な羽のような葉が特徴で、日中は開き、夜になると閉じる“就眠運動”を行うことで知られており、まるで呼吸をしているような姿がとても愛らしく、「見ているだけで癒される植物」としてファンも多いです。
エバーフレッシュの魅力

- やさしく涼しげな見た目
細く繊細な葉が光をやわらかく通し、風にそよぐ姿が美しいエバーフレッシュ。存在感はありながらも主張しすぎず、ナチュラルで落ち着いた印象を与えます。
- 昼と夜で変わる表情
昼間は葉を広げて太陽の光を浴び、夜になるとスッと葉を閉じて眠るような姿に。日々の小さな変化に癒され、自然とのつながりを感じることができます。
- 空気をきれいに保つ
他の観葉植物と同様に、エバーフレッシュにも空気清浄作用があります。そのため、部屋の空気を浄化し、リラックスできる環境を作ってくれます。
エバーフレッシュの育て方

● 光
明るい場所を好みますが、直射日光は避けるのがポイント。レースカーテン越しの柔らかい光や、明るい窓辺が最適です。
日光不足になると葉が落ちやすくなるため、できるだけ明るい環境を保ちましょう。
● 水やり
水を好む植物ですが、常に湿っている状態はNG。
土の表面が乾いたらたっぷりと与えるのが基本です。乾燥が続くと葉が丸まったり落ちたりするので、特に夏は注意。冬は控えめにし、土が乾いて2〜3日後に水を与える程度でOKです。
● 温度
エバーフレッシュは15℃以上を保てる環境で元気に育ちます。10℃を下回ると成長が止まり、葉を落とすこともあるため、冬は暖かい室内で管理しましょう。
● 湿度
湿度を好むため、葉水(霧吹き)を定期的に行うと葉がイキイキと保てます。
エアコンの風が直接当たる場所は避けるのがポイントです。
● 肥料
春から秋の成長期に、月に1〜2回ほど液体肥料を与えると元気に育ちます。
おしゃれな飾り方アイデア

- リビングのシンボルツリーとして
樹形が美しく、背が高くなるエバーフレッシュは、リビングの主役にぴったり。ソファの横や窓際に置けば、やさしい葉の陰影が空間に奥行きを与えます。
- ナチュラルインテリアと相性抜群
木製家具やリネン素材との相性が良く、北欧風・和モダンインテリアにもなじみます。白やベージュの鉢に植えると、清潔感と上品さが引き立ちます。
- 寝室やワークスペースにも
夜に葉を閉じる動きが可愛らしく、リラックスした空気を生むので寝室にもおすすめ。また、デスク近くに置けば目に優しい癒しのグリーンとして活躍します。
エバーフレッシュを長く楽しむコツ

- 剪定で形を整える
成長すると枝が伸びすぎることがあるため、バランスを見ながらカットして整えます。
切った枝を水挿しにすれば、新しい株として増やすこともできます。
- 定期的な葉水で健康維持
葉の乾燥を防ぎ、ハダニなどの害虫予防にも効果的です。
- 置き場所を季節ごとに調整
夏は風通しの良い明るい場所、冬は冷気の当たらない室内中心に。温度と湿度のバランスを保つことが長く元気に育てる秘訣です。
まとめ
繊細な葉が優しく広がるエバーフレッシュは、眺めているだけで心が和む観葉植物です。昼と夜で異なる表情を見せる姿は、まるで生き物のように愛らしく、毎日の暮らしに自然のリズムを感じさせてくれます。ナチュラルで上品な印象は、北欧・和モダン・ボタニカルなどさまざまなインテリアにマッチ。おしゃれで育てやすいグリーンとして、初心者にもおすすめです。
ぜひ、あなたのお部屋にもエバーフレッシュのやさしい癒しを取り入れてみてください。
