玄関の仕上げはタイル?それともモルタル?私に合っているのはどっち?

玄関は家の「顔」ともいえる重要なスペースです。訪れた人に第一印象を与えるだけでなく、毎日家族が出入りする場所だからこそ、デザイン性や機能性にもこだわりたいですよね。そんな玄関の仕上げには、大きく分けて「タイル」と「モルタル」の2種類があります。雰囲気だけで選んでしまうと、あとで後悔することも。それぞれの良さや性質を知って自分にあった上げを選んでください。

本コラムでは、「タイル」と「モルタル」のそれぞれの特徴やメリット・デメリットを紹介していきます。

目次

玄関仕上げにおける「タイル」と「モルタル」

玄関の仕上げを選ぶうえで、まずは「タイル」と「モルタル」がどのようなものか知ることが大切です。それぞれの素材の特徴や仕上げ方について、見ていきましょう。

🔹 タイル仕上げとは?

タイルは、陶器や磁器などを素材とした仕上げ材で、耐久性が高く、美しいデザインが特徴です。カラーバリエーションやデザインが豊富で、柄やサイズ、色、質感も多種多様であり、最近では石材調や木目調などリアルな質感を再現したタイルも人気があります。

【2025年最新】タイル仕上げの5大メリット
① デザイン自由度No.1:石材調・木目調など自然素材を再現した高級タイルが続々登場
② 水はけ性能◎:雨の日も滑りにくい防滑加工タイプを選べば安心
③ メンテナンス楽々:汚れを拭き取るだけのワンタッチ掃除が可能
④ マンション向き:集合住宅で多い耐荷重基準をクリアしやすい
⑤ 資産価値向上:外観品質が評価されやすい

タイルの目地貼りの種類

タイルの貼り方には、目地の取り方によっていくつかの種類があります。そのため、好みの素材を好みの雰囲気に合わせて貼り方を選ぶことができます。玄関の仕上げで多く採用されている代表的な2つをご紹介いたします。

 ① 馬目地(流し目地)

 タイルをレンガのようにずらして貼る方法です。目地が一直線にならず、動きのあるデザインになります。

メリット

  • シンプルながらデザイン性が高い
  • 目地が目立ちにくく、汚れが気になりにくい

デメリット

施工に手間がかかるため、コストがやや高め

馬目地

 ② 通し目地(基準目地)

タイルの目地を縦・横ともに一直線に並べて貼る方法です。シンプルでスッキリした印象になります。

メリット

  • 施工がしやすく、工期が短い
  • モダンでシンプルなデザインに向いている

デメリット

  • 目地が強調されやすいため、汚れが目立ちやすい
通し目地

タイルは10cm角、15cm角、20cm角、30cm角等と大きさもさまざまで、素材や貼り方によって表情を変えられるのが最大の魅力です。

🔹 モルタル仕上げとは?

モルタルは、セメントと砂、水を混ぜて作る建築材料で、コテを使って塗り仕上げます。タイルのように決まった形があるわけではなく、職人がコテを使って自由な仕上げを施せるのが特徴です。無機質でスタイリッシュな印象を与え、近年ではシンプルモダンなデザインとして人気を集めています。

【失敗例から学ぶ】モルタル仕上げの真実
✅ DIY可能:ホームセンター材料費1㎡あたり¥3,000~でセルフ施工することもできる
⚠️ 注意点:冬場の凍結でひび割れリスク3倍(関東以北の事例)
🎨 カスタマイズ例:
 ・ミネラルカラーで海辺のリゾート風
 ・炭仕上げで和モダンアクセント
 ・光触媒コーティングで汚れ防止

モルタルの仕上げ方法の種類

モルタル仕上げは、施工方法によって仕上がりの質感が大きく変わります。代表的な仕上げ方法を3つご紹介します。

 ① モルタル金コテ押さえ仕上げ

モルタルを塗った後、金コテ(鉄製のコテ)でしっかり押さえて平滑に仕上げる方法です。表面が滑らかで光沢感があり、モダンな印象になります。

メリット

  • シンプルで洗練されたデザイン
  • 目地がないため、一体感が出る
  • 比較的汚れが付きにくい

❌ デメリット

  • 乾燥や地盤の動きによってひび割れ(クラック)が発生しやすい
  • 雨の日や冬場は滑りやすくなる
金コテ押さえ仕上げイメージ一例

② 洗い出し仕上げ

モルタルに砂利や石を混ぜて塗り、乾く前に表面を洗い流して石を浮き出させる仕上げ方法です。和風やナチュラルな雰囲気を出したい場合に人気があります。


メリット

  • 滑りにくく、安全性が高い
  • 自然素材の風合いが楽しめる
  • 和風・ナチュラルテイストの住宅に合う

デメリット

  • 施工に技術が必要で、コストが高め
  • 砂利が剥がれてしまうことがある
洗い出し仕上げイメージ一例

③ 刷毛引き仕上げ

モルタルを塗った後、刷毛(ハケ)で表面に細かい溝を作り、ざらざらとした質感に仕上げる方法です。シンプルながら、滑りにくい安全な仕上げになります。

メリット

  • 滑りにくく、安全性が高い
  • シンプルでどんな住宅にも合わせやすい
  • 比較的コストを抑えられる

デメリット

  • 汚れが溝に入りやすく、掃除がやや大変
  • 施工後の仕上がりが職人の技術によって左右される
刷毛引き仕上げイメージ一例

タイル仕上げのメリット・デメリット

メリット

  1. デザインの自由度が高い
    • 豊富な色・柄・サイズがあり、住宅のテイストに合わせやすい。
    • 高級感のある仕上げが可能。
  2. 耐久性が高く、メンテナンスが楽
    • 傷や汚れがつきにくく、掃除しやすい。
    • 水はけが良く、雨の日も快適。
  3. 防滑性に優れたタイルもある
    • 滑りにくい表面加工がされたタイルを選べば、安全性も確保できる。

デメリット

  1. 施工費が高め
    • 材料費や施工費がモルタルよりも高くなる傾向がある。
    • 職人の技術によって仕上がりに差が出ることも。
  2. 割れる可能性がある
    • 重いものを落とすと、ひび割れや欠けが発生することがある。
    • 破損した場合、交換が難しいことも。
  3. 目地の汚れが気になる
    • 目地部分に汚れやカビが発生しやすい。
    • 定期的な掃除や防カビ対策が必要。

モルタル仕上げのメリット・デメリット

メリット

  1. シンプルでスタイリッシュなデザイン
    • 無機質なグレーの風合いが、モダンな住宅にぴったり。
    • 素朴でナチュラルな雰囲気も演出できる。
  2. コストを抑えやすい
    • 材料費が比較的安価で、タイルより施工費を抑えられることが多い。
    • デザイン次第では高級感を出しつつ、予算を節約できる。
  3. オリジナルの仕上げが可能
    • コテの仕上げ方や色の調整で、自分好みの風合いにできる。
    • 時間とともに味わいが増す経年変化も楽しめる。

デメリット

  1. ひび割れが発生しやすい
    • 乾燥収縮や地盤の動きによって、細かいひび割れ(クラック)が起こる可能性がある。
    • 定期的な補修が必要なことも。
  2. 汚れやすく、シミになりやすい
    • 水や油が染み込みやすいため、シミが残りやすい。
    • 撥水コーティングなどの対策をしないと、メンテナンスが大変になる。
  3. 冬場は滑りやすい
    • 雨や雪が降ると表面が滑りやすくなります。

メンテナンス方法

🔹 タイルのメンテナンス

タイルは比較的お手入れがしやすいですが、目地部分の汚れやタイルの割れには注意が必要です。

✅ 普段のお手入れ

  • 砂や小石が傷の原因になるため、掃除機やほうきで砂ぼこりを取り除く
  • 水拭きをする

✅ 目地の掃除と対策

  • 目地に汚れが詰まりやすいので、定期的にブラシでこする
  • カビ防止のために、除菌スプレーや防カビ剤を使う

✅ タイルの割れ対策

  • 重いものを落とさないように注意
  • 割れた場合は部分的に交換できるが、タイルの種類によっては在庫がないこともあるため注意が必要です

🔹 モルタル仕上げのメンテナンス

モルタルは無機質でシンプルな見た目が魅力ですが、ひび割れ(クラック)やシミが発生しやすいため、ひび割れやシミも楽しめるという気持ちの方に向いています。

✅ 普段のお手入れ

  • 掃除機やほうきでゴミを取り除く
  • 水拭きをするときは水分がしみ込んでしまう恐れがあるため、できるだけ乾いた布で拭き取る

✅ ひび割れ(クラック)対策

  • 小さなひび割れは、専用の補修材で埋める
  • 大きなひび割れが発生した場合は、業者に補修を依頼する

✅ シミや汚れ対策

  • 水や油がこぼれたらすぐに拭き取る
  • 撥水コーティングを施すと汚れがつきにくくなる
  • 定期的に専用のワックスやコーティング剤を塗ると、防汚性が向上する

まとめ

デザイン性、メンテナンス性、コスト、安全性などを考慮し、自分のライフスタイルに合った仕上げを選ぶことが大切です。タイルは、汚れに強く、お手入れしやすいため、忙しい人や長期間美しさを保ちたい人におすすめです。対して、モルタルは、無機質で落ち着いたデザインでありながらも、ひび割れ等が発生しやすいため、その変化も味わいとして楽しめるという方にぴったりの素材です。

どちらを選んでも正解だったというふうに思えるよう、選択する前に良く理解して選ぶことが大切です。長く愛着を持って使える玄関にするために、自分の好みやライフスタイルを振り返り、あなたにあった玄関の仕上げ材を選んでください。

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