家づくりで家具が入らない失敗を防ぐ!知っておきたい「内寸法」とは?

新しい家を建てるなら、「このソファをリビングに置きたい」「ダイニングにはこのテーブルを置きたい」など、家具の配置までイメージしながら間取りを考えたいですよね。

最近では、家づくりと家具選びを同時並行で進める方も増えています。間取りの打ち合わせでも、「お気に入りの家具を置けるようにしたい」「購入を検討している家具に合わせて間取りを考えたい」といった要望をされる方もいらっしゃいます。

そこで、家具を検討する際に注意したいのが、「内寸法(ないすんぽう)」です。
今回は、内寸法とは何か、なぜ家具選びで重要なのか、そして確認するときのポイントについて分かりやすく解説します。

目次

内寸法とは?

内寸法とは、部屋や収納などの内側から内側までの距離を測った寸法のことです。

例えば、部屋の幅を考えるとき、「壁の中心から中心まで」の寸法と、実際に部屋の内側で測った「壁の仕上げ面から仕上げ面まで」の寸法では、数字が異なります。

家づくりでは、図面にさまざまな寸法が記載されています。しかし、図面の数字だけを見て「この幅なら家具が入る」と判断するのは注意が必要です。

図面に記載された寸法は、測る位置や基準によって異なります。また、実際に家具を置く際には、壁の厚みや仕上げ材のほか、柱や巾木、建具などの位置や形状も、配置できるスペースや使い勝手に影響する場合があります。

そのため、家具を置く場所を検討するときには、「実際に使えるスペースはどれくらいあるのか」という視点で寸法を確認することが大切です。

なぜ家づくりで内寸法を知っておく必要がある?

内寸法を知っておきたい理由の一つが、家具や家電がきちんと収まるかを確認するためです。家づくりで気をつけたい失敗の一つが、設計士に確認せず、図面の寸法だけを見て気に入った家具を先に購入してしまうことです。

例えば、図面上で幅180cmと記載されている空間に、幅175cmの家具を置く場合、一見すると問題なく収まりそうですよね。

しかし、いざ家が完成して家具を置こうとすると、思ったように収まらないことがあります。

その理由の一つが、図面に記載されている寸法が、必ずしも実際に家具を置ける幅を示しているとは限らないことです。

住宅の図面では、壁や柱の中心を基準とする「壁芯」で寸法が表記されていることがあります。壁芯による寸法には壁の厚みなどが関係するため、実際に壁の内側で使える幅は、図面に記載された寸法よりも小さくなる場合があります。

そのため、図面に記載された寸法だけで判断せず、購入を検討している家具がある場合は、そのサイズを設計士に伝え、実際に配置できるかどうかを確認しておくことが大切です。

「家具のサイズ」だけを見てはいけない理由

家具を購入するとき、多くの方が確認するのは家具本体のサイズです。しかし、家具が部屋に収まるかどうかだけで判断するのは不十分です。

家具を選ぶ際には、本体のサイズだけでなく、設置後に必要なスペースや、設置場所までの搬入経路についても考えておく必要があります。

家具の周辺に必要なスペースも確認しよう

家具本体が部屋に収まっても、周囲に十分なスペースがなければ、日常生活で使いにくくなることがあります。

例えば、ソファを置く場合、本体は収まっていても、前を人が通るスペースが狭ければ、移動が不便に感じられることがあります。

ダイニングテーブルであれば、椅子を引いて座ったり、立ち上がったりするためのスペースが必要です。また、収納家具を設置する場合は、扉や引き出しを十分に開けられるかどうかも確認しておきましょう。

さらに、家具の配置によってコンセントやスイッチが隠れてしまったり、窓やカーテンに干渉したりする可能性もあります。

このように、家具選びでは本体の寸法だけでなく、周囲に必要なスペースや、家具を置いた後の動線・使い勝手まで考えることが大切です。

家具の搬入経路も忘れずに確認しよう

家具を購入する際には、設置する部屋の広さだけでなく、家具を置く位置まで問題なく搬入できるかも確認しておきましょう。

例えば、大型のソファやベッドなどは、部屋の内寸法に収まるサイズであっても、玄関や廊下、階段、ドアなどを通れず、搬入できないケースがあります。

特に注意したいのが、通路の幅だけでなく、家具を回転させるためのスペースです。

廊下の幅は十分にあっても、曲がり角や廊下から部屋に入る部分で家具の向きを変えられず、搬入できないことがあります。そのため、家具本体の幅・奥行き・高さに加えて、通路の幅や天井の高さ、曲がり角なども確認しておきましょう。

また、設置する部屋に大きな窓がある場合は、窓から搬入できる可能性もあります。ただし、窓の開口寸法や搬入方法、安全面などの確認が必要です。

気に入った大型家具がある場合は、購入前に商品サイズを設計士に伝えるとともに、家具の販売店にも搬入に必要な寸法を確認しておきましょう。玄関から設置場所までの搬入経路も含めて確認しておくと安心です。

このように、家具選びでは単に「部屋に入るかどうか」だけでなく、「置いた後も快適に使えるか」「問題なく搬入できるか」まで考えることが大切です。

家具を購入する前に確認したいポイント

家具を新居に合わせて購入するなら、次のポイントをチェックしておきましょう。

1.家具を置く場所の内寸法
家具を置く場所について、実際に利用できる幅・奥行き・高さを確認します。

2.家具本体の正確なサイズ
カタログや商品ページなどで、幅・奥行き・高さを確認しましょう。

3.扉や引き出しの開閉スペース
収納家具や冷蔵庫などは、扉を開いたときのスペースも確認します。

4.人が通るためのスペース
家具を置いた後も、家族が無理なく移動できるか確認しましょう。

5.コンセントやスイッチの位置
家具でコンセントやスイッチが隠れてしまわないかも重要です。

6.搬入経路
家具が部屋に入るかだけではなく、玄関、廊下、階段、ドアなどを通って搬入できるかも確認しましょう。

分からないときは住宅会社に確認しよう

図面を見ていて「この寸法は、実際に家具を置ける幅なの?」と疑問に感じたら、自己判断せず、住宅会社や設計担当者に確認することをおすすめします。

特に、「この家具を置きたい」という具体的な希望がある場合は、家具の寸法が分かる資料や商品ページを担当者に見せると安心です。

例えば、次のように伝えてみましょう。

  • 「このソファを置きたいのですが、問題なく設置できますか?」
  • 「冷蔵庫はこの商品を購入する予定ですが、設置スペースは足りますか?」
  • 「このサイズのダイニングテーブルを使いたいのですが、椅子を引くスペースも確保できますか?」

このように具体的に伝えることで、家具のサイズだけでなく、設置後の使い勝手も考慮しながら間取りを検討できます。

また、担当者に確認するだけでなく、ご自身でも寸法の基準を理解しておくと、より安心です。

例えば、図面に壁芯で寸法が記載されている場合は、次のように質問してみましょう。

「御社の施工では、壁芯で表記された寸法から、実際の内寸法はどのように確認すればよいでしょうか?」

壁芯寸法と実際の内寸法の違いを理解しておけば、図面を確認するときにも、家具を置ける幅を具体的にイメージしやすくなります。

住宅会社に確認したうえで、ご自身でも寸法の基準を把握しておくことで、認識のずれを防ぎ、家具が入らないといった失敗のリスクを減らせます。

まとめ

家づくりでは、図面に記載された寸法だけで判断せず、実際に家具を置ける内寸法を確認することが大切です。家具本体のサイズはもちろん、設置後に必要なスペースや搬入経路まで考えておくことで、「家具が入らない」「置けたけれど使いにくい」といった失敗を防ぎやすくなります。

気になる点があれば、家具を購入する前に住宅会社や設計担当者へ相談し、寸法の基準や実際に設置できる幅を確認しておきましょう。

eSmy-homeでは、ご希望の家具のサイズも踏まえながら、暮らしやすい間取りをご提案しています。これから家づくりを始める方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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