
インターネット通販を利用する機会が増え、住宅に宅配ボックスを設置する家庭も増えています。
不在時でも荷物を受け取れる宅配ボックスは便利な設備ですが、注文住宅では「どこに設置するか」も重要なポイントです。
また、宅配ボックスにはさまざまな種類やサイズがあり、普段どのくらい荷物が届くのかによって、適した大きさも異なります。
今回は、宅配ボックスの基本から種類、メリット・デメリット、設置場所、サイズの選び方まで、家づくりの視点から解説します。
宅配ボックスとは?

宅配ボックスとは、宅配便などの荷物を一時的に受け取るための設備です。在宅している必要がなく、配達員が荷物を宅配ボックスに入れ、施錠することで、外出中でも荷物を受け取れるのが大きな特徴です。
特に、共働きなどで日中不在にすることが多いご家庭や、ネット通販を頻繁に利用するご家庭にとっては、再配達の手間を減らせる便利な設備といえるでしょう。
宅配ボックスを設置するメリット・デメリット

メリット① 不在時でも荷物を受け取れる
宅配ボックスの代表的なメリットは、外出中でも荷物を受け取れることです。
仕事や買い物などで家を空けることが多い場合でも、宅配ボックスがあれば再配達を依頼する手間を減らせます。また、「帰宅時間が読めない」「荷物を受け取るために予定を空けるのが難しい」という方にも便利です。「今日荷物が届くから外出できない」といった状況を避けやすく、家族それぞれの生活リズムに合わせて荷物を受け取れます。
メリット② 非対面で荷物を受け取れる
宅配ボックスを利用すれば、配達員と直接顔を合わせずに荷物を受け取ることができます。
在宅中でも手が離せないときや、お子様がお一人で留守番をしているとき、来客対応などで玄関に出られないときにも役立ちます。家族が不在の場合だけでなく、在宅していても手が離せない場面で利用できることも、宅配ボックスのメリットです。
メリット③ 玄関まわりの受け取り動線を整えられる
新築時に宅配ボックスの設置場所を計画しておけば、ポストやインターホンなどとまとめて配置することもできます。
門柱まわりにまとめるのか、玄関の近くに設置するのかによって、配達員が荷物を届ける動線だけでなく、家族が荷物を取り出して玄関まで運ぶ動線も変わります。注文住宅では、間取りや外構計画とあわせて宅配ボックスの位置を決められるため、日々の使いやすさを考えた配置にしやすい点もメリットです。
デメリット① 設置スペースが必要
宅配ボックスを設置するには、当然ながらスペースが必要です。
特に、玄関まわりやアプローチが狭い場合、大型の宅配ボックスを設置すると通行の邪魔になることがあります。新築の場合は、建物だけでなく外構計画と合わせて設置場所を考えることが大切です。
デメリット② 受け取れる荷物に限りがある
宅配ボックスならどんな荷物でも受け取れるわけではありません。荷物の大きさや重量、配送サービスの種類などによっては制限があり、利用できない場合があります。
また、普段は小さな荷物しか届かないのに大型タイプを選ぶと、設置スペースを余分に使うことになります。反対に、飲料や日用品、米、ペット用品など大きな荷物を頻繁に注文する場合は、小型の宅配ボックスでは不足する可能性があります。
そのため、ネット通販をよく利用するご家庭では、「宅配ボックスがあれば何でも受け取れる」と考えるのではなく、普段どのような荷物が届くのかを考えてサイズを選ぶことが重要です。
戸建て住宅の宅配ボックスにはどんな種類がある?

宅配ボックスには、設置方法や荷物の取り出し方によってさまざまなタイプがあります。新築住宅で選ぶ場合は、デザインだけでなく、設置場所や玄関までの動線、使い方なども考えて選ぶことが大切です。
据置き型
床や地面に設置するタイプで、比較的導入しやすいのが特徴です。設置場所を確保できれば、玄関まわりやアプローチなどに設置できます。ただし、商品によって設置方法や固定方法が異なるため、新築時には外構との納まりも確認しておきましょう。
門柱・ポール型
門柱やポールと一体になったタイプです。ポストやインターホンなどとまとめて設置できるため、玄関まわりをすっきり見せたい場合に向いています。新築住宅では、門柱のデザインやアプローチと一緒に計画できる点もメリットです。
壁付け型・埋め込み型
壁付け型は、外壁や門柱などの壁面に宅配ボックスを取り付けるタイプです。一方、埋め込み型は、壁や門柱の内部に本体を組み込むタイプで、出っ張りを抑えやすく、外観をすっきりと仕上げられます。
どちらも壁面を活用する設置方法ですが、取り付ける壁の強度や下地、壁の構造などを事前に確認する必要があります。特に埋め込み型は、設置場所や施工方法を考慮する必要があるため、注文住宅では設計段階から検討しておくとよいでしょう。
貫通型
屋外側から荷物を入れ、屋内側から荷物を取り出せるタイプです。宅配ボックスまで外に出て荷物を取りに行く必要がないため、雨の日などにも便利です。一方で、外壁などを介して屋外と屋内をつなぐため、設置場所だけでなく、間取りや壁の位置なども関係します。採用する場合は、設計段階から設置場所を検討し、建物の構造や防水性などに配慮した計画にすることが重要です。
なお、「貫通型」は設置方法ではなく、屋外から入れた荷物を屋内側から取り出せる構造を指します。
宅配ボックスはどこに設置する?「動線」で考えることが大切

宅配ボックスを選ぶときは、商品の機能やデザインだけでなく、「どこに設置するか」を考えることが大切です。特に意識したいのが、配達員が荷物を届ける動線と、家族が荷物を取り出す動線の両方です。
門柱・アプローチ付近
道路から敷地に入ってすぐの門柱やアプローチ付近は、宅配ボックスの設置場所として検討しやすい場所です。配達員が宅配ボックスまでアクセスしやすく、玄関の奥まで入ってもらう必要がないため、配達時の動線をシンプルにできます。さらに、ポストやインターホンと一体になったタイプを選べば、門柱まわりに機能をまとめることもできます。
玄関まわり
玄関の近くに宅配ボックスを設置すれば、荷物を取り出して、そのまま玄関まで運びやすくなります。特に日用品など、比較的重い荷物を受け取る機会が多いご家庭では、玄関までの距離が短いことがメリットになります。ただし、玄関ドアを開閉した際に宅配ボックスとぶつからないか、通路が狭くならないかなどを確認することが大切です。
駐車スペースとの位置関係
宅配ボックスの設置場所を考える際には、駐車スペースとの位置関係にも注意しましょう。車の乗り降りや荷物の出し入れをする場所に宅配ボックスを設置すると、日常生活の中で邪魔に感じることがあります。また、大型の宅配ボックスを選ぶ場合は、本体の大きさだけでなく、扉を開けて荷物を取り出すためのスペースも考えておく必要があります。
玄関ドアとの位置関係
宅配ボックスを玄関の近くに設置する場合は、玄関ドアの開閉範囲も確認しておきましょう。宅配ボックスの位置によっては、ドアを開けたときにぶつかったり、荷物を取り出す人と玄関から出てくる人がぶつかったりする可能性があります。図面上では問題なさそうに見えても、実際に人が通ることをイメージして配置することが大切です。
雨に濡れにくいかも確認する
宅配ボックスは屋外に設置することが多いため、雨に濡れにくいかどうかも確認しておきたいポイントです。屋根や庇の位置、玄関ポーチとの関係などを考えながら、荷物を取り出すときに雨に濡れにくい場所を検討しましょう。また、宅配ボックス本体のサイズによって必要なスペースも変わります。大容量タイプを選ぶ場合は、本体を置けるかだけでなく、周囲の通行や扉の開閉に十分なスペースがあるかも確認しておきましょう。
まとめ
宅配ボックスは、不在時でも荷物を受け取れる便利な設備です。一方で、種類やサイズによって使い勝手が変わるため、「宅配ボックスなら何でもいい」というわけではありません。
選ぶ際には、次のような視点から考えてみましょう。
- どのくらいの頻度で荷物が届くのか
- どのくらいの大きさの荷物が多いのか
- 誰が、どのような動線で荷物を取り出すのか
- 玄関やアプローチのどこなら邪魔にならないのか
注文住宅では、宅配ボックス単体で考えるのではなく、玄関ドアやポスト、インターホン、駐車スペースなどとの位置関係も踏まえて計画することが大切です。
eSmy-homeでは、住まいづくりに役立つ情報を紹介しています。これから家づくりを検討する方は、日々の暮らしをイメージしながら、使いやすい宅配ボックスの設置場所やサイズを考えてみてはいかがでしょうか。
