
住宅や土地の購入を検討し始めると、普段あまり聞き慣れない専門用語がたくさん出てきます。その中でも特に重要なのが 「境界確定(きょうかいかくてい)」 です。
「境界って何となく分かるけど、確定ってどういう意味?」
「確認しないと何が困るの?」
このような疑問を持つ方も多いでしょう。
本記事では、住宅購入者・土地購入者向けに、境界確定の意味や必要性、確認しないことで起こり得るトラブル、購入前に気を付けるポイントまでをご紹介いたします。
境界確定とは?一言でいうと「土地の正式なライン決め」

境界とは何か?
境界とは、簡単に言うと「この土地はここからここまでが自分のものですよ」という土地と土地の境目の線のことです。フェンスやブロック塀、杭(くい)が立っていることもありますが、実はそれが必ずしも正式な境界とは限りません。
境界確定の意味
境界確定とは、測量士が正確に土地を測量し、隣地所有者と立ち会いのもと「このラインで間違いありません」と合意することを指します。
法的にもトラブルが起きにくい、はっきりした土地の範囲を確定させる作業とイメージしてください。
なぜ境界確定が重要なのか?購入前に確認すべき3つの理由

① 隣地トラブルを防ぐため
境界が曖昧なままだと、将来こんなトラブルが起こりがちです。
- 「その塀、うちの土地に越境していませんか?」
- 「駐車場がはみ出している気がする」
- 「建て替えの時に境界でもめた」
特に、購入時は問題なくても代替わりや建て替えのタイミングで突然問題になるケースは少なくありません。購入後、数年経ってから問題が発覚すると、精神的にも金銭的にも大きな負担になります。
② 建物が思った位置に建てられない可能性
境界が確定していない土地では、以下のようなトラブルが発生する可能性がございます。
- 建築確認がスムーズに進まない
- 建てたい家の大きさが入らない
- セットバック(道路後退)が必要になる
「この土地なら理想の家が建つと思っていたのに…」という事態を避けるためにも、境界の確認は必須です。
③ 将来売却するときに不利になる
将来、土地や住宅を売却する際も境界確定は重要です。
- 境界未確定 → 買主が不安を感じる
- 測量費用を売主が負担することになる
- 売却までに時間がかかる
「境界確定済み」 というだけで、土地の信頼性は大きく変わります。安心材料のひとつとなり、売却時にもスムーズに話が進みやすいというメリットがあります。
境界確定していない土地は買ってはいけない?

結論から言うと、「必ずしも買えないわけではないが、慎重な判断が必要」 です。
よくあるケースとしては、以下のようなケースがあります。
- 古い住宅地で昔から境界が曖昧
- 相続したまま測量されていない土地
- 売主が境界確定をしていない
この場合、
✔ 売主負担で境界確定を実施してもらう
✔ 引き渡しまでに確定する条件を付ける
など、契約内容をしっかり確認・調整することが重要です。
境界確定の方法と流れを簡単に解説

初めての方にもイメージしてもらいやすいように、簡単に流れをご説明いたします。
- 土地家屋調査士に依頼
- 現地測量
- 隣地所有者との立ち会い
- 境界標(杭・プレートなど)を設置
- 境界確認書の作成
費用は土地の形状や隣地数にもよって異なりますが、数十万円程度かかることが一般的です。
購入前に必ずチェックしたいポイント

✅ 境界確定済みかどうか
- 「境界確定済み」「確定測量図あり」と記載があるか
- 古い測量図ではないか
✅ 境界標は現地にあるか
- 杭がなくなっていないか
- 仮設の目印ではないか
✅ 誰が費用を負担するのか
- 売主負担か買主負担か
- 契約書に明記されているか
まとめ
境界確定は、土地を見ただけでは分かりにくいものです。そのため、購入後にトラブルになるケースは少なくありません。せっかく新居を構えたのに、近隣とのトラブルや建築前のトラブル、将来の売却時のリスク等を背負わないためにも、住宅購入・土地購入において非常に重要な要素です。
「よく分からないから不動産会社に任せる」ではなく、ぜひ今回の記事を参考に、確認する視点を持ってみてください。
