
家づくりとともに庭の計画を考え始めると、「庭の地面はどう仕上げよう?」と悩む方も多いのではないでしょうか。
芝生に憧れるけれど、水やりや芝刈りなどの手入れが大変そう。
雑草対策もしっかりしたい。
そんな悩みをお持ちの方に、最近注目されている植物があります。
それが、芝生の代わりとしても人気のグランドカバー植物「クラピア」です。
地面を美しく覆いながら雑草の発生を抑えてくれるため、庭づくり初心者にも取り入れやすい植物として知られています。
クラピアとは?人気の理由

クラピアは、地面を這うように広がりながら成長するグランドカバー植物です。
芝生のように庭一面を覆い、やわらかな緑の景色をつくってくれます。
近年では住宅の庭や外構計画でも採用されることが増えており、見た目の美しさと実用性を兼ね備えた植物として注目されています。
クラピアが選ばれる理由
・成長が早く地面をしっかり覆う
・雑草対策としても効果が期待できる
・芝生より管理がしやすい
・小さな可愛らしい花が咲く
・地表の温度上昇を抑える効果がある
・環境負荷が少ないサステナブルな緑化植物
クラピアは芝生の約10倍の速さで広がると言われており、生長期(5月~8月)に1㎡あたり4ポットほど植えると、約2~3か月ほどで地面を覆うほどに広がります。
家の外観を引き立てるクラピアの魅力

クラピアは背丈が低く横に広がる植物のため、庭に圧迫感を与えません。地面をやさしく覆う緑のカーペットのような景色は、住まい全体をやわらかな印象にしてくれます。
また、夏になると小さな花を咲かせるため、芝生とはまた違った自然の表情を楽しむことができます。
庭づくり初心者でも取り入れやすい理由

成長が早く地面を覆う
クラピアは横に広がる力が強く、成長すると地面をしっかり覆ってくれます。そのため、地面に日光が届きにくくなり、雑草が生えにくい環境をつくることができます。そのため、庭の雑草対策として取り入れる方も増えています。
芝生より管理がしやすい
芝生の場合、定期的な芝刈りや肥料管理が必要になります。クラピアも刈り込みは必要ですが、芝生ほど頻繁ではありません。そのため「芝生は大変そう」と感じている方でも比較的取り入れやすい植物です。
踏んでも丈夫
クラピアは踏圧にも比較的強く、人が歩く場所にも利用できます。庭で子どもが遊ぶスペースとして取り入れるご家庭も多く見られます。
環境にもやさしいクラピア

クラピアは庭を美しく整えるだけではありません。実は、環境面でも注目されている植物です。地面を覆うことで地表の温度上昇を和らげる効果があり、ヒートアイランド対策としても活用されています。
海外では乾燥地や砂漠地帯の緑化植物として利用されることもあり、環境負荷の少ない緑化植物として評価されています。 また、クラピアは地中深くまで根を伸ばす特長があります。この根が土壌をしっかりと支えるため、法面保護や土壌流出の抑制にも役立つと言われています。根が深く張ることで乾燥にも強くなり、全面を覆った後は水やりの回数も少なくて済むようになります。
生態系への影響が少ない植物

クラピアは、沖縄に自生している在来種「イワダレソウ」をもとに改良された植物です。
農林水産省に品種登録された植物で、生態系への影響が少ないことも特長のひとつです。
また、種をつくらない「不稔性」の改良がされているため、隣家へ種が飛び、意図せずにご近所へ迷惑をかけるといった心配もほとんどありません。
地下茎で広がる芝生とは異なり、地下で越境することもないため、庭づくりでも安心して取り入れやすい植物です。
育てるときのポイント

日当たりの良い場所に植える
クラピアは日光を好む植物です。日当たりの良い場所に植えることで、より元気に広がります。日陰では生育がゆるやかになるため、できるだけ日当たりの良い場所を選ぶことが大切です。
広がりを考えて植える
成長すると横に広がるため、植えるときには周囲のスペースを考えて配置することが大切です。必要に応じて刈り込みを行うことで、きれいな形を保つことができます。
水やりは根付くまでしっかり
植え付け直後は根がまだ十分に張っていないため、乾燥しすぎないよう注意しましょう。
根付いたあとは比較的管理しやすくなります。
暮らしの中で感じるクラピアの魅力

庭一面に広がるクラピアは、まるで緑のじゅうたんのよう。窓から見える景色にやわらかな緑が広がるだけで、住まいの印象は大きく変わります。庭で子どもが遊んだり、休日に外の空気を感じながら過ごしたり。そんな日常のひとときにも、クラピアは心地よい空間をつくってくれます。
庭を「眺める場所」から、「暮らしの中で楽しむ場所」に変えてくれる植物です。
まとめ
クラピアは、地面を美しく覆いながら雑草対策にも役立つ、実用性の高いグランドカバー植物です。芝生に憧れはあるけれど、管理の手間が気になる。そんな方にも取り入れやすい庭づくりの選択肢のひとつといえるでしょう。
家づくりとともに考える庭に、やさしい緑を広げてくれる植物をひとつ。
ぜひ、お庭にクラピアを取り入れてみてください。
参考資料
