みなさま、こんにちは。
本日は、省エネルギー基準地域区分の「断熱等級」についてご紹介を致します。
まず、こちらの省エネルギー基準地域区分の表でご自身の該当エリアは把握していただけましたでしょうか?
まだの方は、どうぞこちらの地域区分新旧表よりご確認ください。
ご自身の建築計画地1~8のどの地域に該当しているか、把握していただくのが最初のステップです。
地域区分表 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
断熱等級3 | 0.54 | 0.54 | 1.04 | 1.25 | 1.54 | 1.54 | 1.81 | - |
断熱等級4 (省エネ基準) |
0.46 | 0.46 | 0.56 | 0.75 | 0.87 | 0.87 | 0.87 | - |
断熱等級5 (ZEH基準) |
0.4 | 0.4 | 0.5 | 0.6 | 0.6 | 0.6 | 0.6 | - |
HEAT20 G1 | 0.34 | 0.34 | 0.38 | 0.46 | 0.48 | 0.56 | 0.56 | - |
断熱等級6 (HEAT20 G2相当) |
0.28 | 0.28 | 0.28 | 0.34 | 0.46 | 0.46 | 0.46 | - |
断熱等級7 (HEAT20 G3相当) |
0.2 | 0.2 | 0.2 | 0.23 | 0.26 | 0.26 | 0.26 | - |
UA値の数値は寒冷地ほど、数値が小さく厳しい基準を設けられ、南下するにしたがって、その数字は大きくなり、気候に適した緩やかな基準が設けられています。
表の左に「断熱等級」と記載がございます。
この断熱等級とは
国土交通省が定める「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」において設けられました。
等級は、現在7段階に区分されており、等級数字が大きいほど断熱性能が高いことを示しています。
そこで、これから新築住宅を検討されている方は、
最低でも○以上の断熱等級をもった住宅を選ぶことをお勧めしています。
さて○の中に入る等級の数字は、いくつだと思いますか?
まずは、等級の施工年月日ならびに簡単な概要を下記のグラフへ記載させていただきましたので、ご覧ください。
等級 |
施工年月日 | 概 要 |
等級1 |
- |
昭和55年 省エネ基準未満の無断熱に等しい |
等級2 |
1980年 |
昭和55年 省エネ基準(旧省エネルギー基準) |
等級3 | 1992年 |
平成4年 省エネ基準 |
等級4 | 1999年 |
平成11年 省エネ基準(次世代省エネ基準と呼ばれ、壁や天井に加えて窓・玄関ドアなどの断熱対策がされている) |
等級5 | 2022年4月1日 |
ZEH水準 |
等級6 | 2022年10月1日 |
HEAT20 G2と概ね同等(※1) 暖冷房にかかる一次エネルギー消費量を概ね30%削減できる |
等級7 | 2022年10月1日 |
HEAT20 G3と概ね同等(※1) 暖冷房にかかる一次エネルギー消費量(※2)を概ね40%削減できる |
現在、日本では等級いくつ以上でなければ建築ができない等の明確なラインはありません。
が!
今後の方針は下記のように挙げられています。
2025年度以降は、すべての新築住宅に断熱等級4以上への適合の義務化が決定している。
つまり、2022年3月末まで最高等級であった断熱等級4は、来年には家を建てる際の最低条件になる、ということです。
また、2030年には断熱等級5以上への適合がすべての新築住宅に義務付けられることが予定されています。
大切なことなので、もう一度申し上げますが
来年には断熱等級4は家を建てる際の最低水準になります。
6年後には、断熱等級5を最低水準とする計画が既に打ち出されています。
しつこいようですが、最低水準です。
6年後には、最低ラインとなる水準で家づくりをされますか?
新しい家には、何年住むのか?
永く住むのであればあるほど
断熱等級は未来を見越して建築するのが賢い選択のひとつだと考えております。
だからこそ、これから家づくりをする方には、
断熱等級6以上の水準の家を選択されることを推奨しております。
今後も地球温暖化の進行とともに家づくりも、進化していきます。
昔は、夏の最高気温が30℃を超えるだけでも驚きでしたが、今では、連日35℃を超える猛暑も珍しくありません。
ぜひ、今の時代の環境に適した家づくりをご検討ください。
いかがでしょうか?
国の方針からも、必然と断熱等級の選択すべき等級数字が見えてきているように感じます。
それでは、本日はここまで。
次回の更新も楽しみにお待ちいただければ幸いです。