家づくりの設計で重要なポイント「暮らしやすい家は、敷地に素直にプランニングされている」

みなさま、こんにちは。

 

家づくりを考える際、多くの方が真っ先に気になるのは「どんな間取りにするか」ではないでしょうか。

家族の生活スタイルに合った間取りを考えることはもちろん重要ですが、それ以上に考慮すべきなのが「敷地プランニング」です。

 

敷地プランニングとは、土地の形状、方位、周囲の環境など、敷地の特性を最大限に活かして家を配置し、外構や庭、駐車スペースまで含めて計画することです。

これをしっかりと行うことで、家の間取りがより効果的に機能し、快適な住まいを実現できます。

 

本日は、暮らしやすい家を手に入れるために、

是非、一番最初に考えていただきたい設計の重要ポイントである「敷地プランニング」について、ご紹介をさせていただきます。

 

1. 敷地プランニングの目的

 

敷地プランニングでは、まず土地の特徴を最大限に活かすことを目指します。

例えば、日当たりの良い方角にリビングを配置」することで、自然光を効果的に取り入れ、明るく開放的な空間をつくり出せます。また、風の流れを考えて窓の位置や形を工夫することで、季節ごとの通風を確保し、心地よい風が通り抜ける家になります。

これにより、室内の温度を快適に保ちやすくなり、冷暖房の使用も抑えられるため、省エネにもつながります。

 

また、敷地の形や隣家との位置関係、道路からの見え方なども考慮し、プライバシーの確保」や「防犯対策」を行ないます。

例えば、玄関の位置を工夫して外部からの視線を遮る、植栽やフェンスを効果的に配置して目隠しをするなど、敷地全体で快適な住環境をつくるために、さまざまな工夫が必要です。

 

最後に、駐車場の位置や庭の設置場所も重要です。

特に、毎日車に乗られるご家庭は、車の出し入れがスムーズであることは毎日の生活のストレスを減らしてくれるという利点につながります。

また、駐車スペースの考え方は生活スタイルや車に対する苦手意識によっても優先度が変わってくる部分になりますので、ご夫婦で話し合われることも、おススメです。

 

このように、敷地全体を考えた計画を行うことは、暮らしやすさに直結しています。

 

 2.敷地の特性を最大限に活かす

 

土地の形状や向きは千差万別。たとえば、南道路に面した敷地では、家の南側を大きな開口部にして日当たりを確保しやすい設計が理想です。

しかし、北道路に面した敷地や、旗竿地のような細長い形状の場合、単純に南向きのリビングを作るのは難しいことがあります。

そのような場合は、各部屋の配置を工夫し、少しでも光を取り入れるために高窓を設けたり、吹き抜けを取り入れるといった設計手法を用います。

 

また、周囲の建物や植栽など、周辺環境も考慮に入れるべきポイントです。

隣家が近い場合には、プライバシーを確保しながらも採光を工夫するために、縦長のスリット窓や、内向きの中庭を設けることで解決することもできます。

このように、敷地の条件に合わせて設計を行うことが、心地よい住まいづくりの基本です。

 

3. 間取りと敷地プランの失敗例

 

敷地プランと間取り設計がうまく連携していないと、生活に不便が生じることもあります。

例えば、「日当たりの悪い場所にリビングを配置してしまうと、日中でも暗く、照明や冷暖房費がかかってしまいます。

また、駐車スペースの配置に失敗してしまうと、車の出し入れがしづらくなり、結果的に住み心地の悪い家になってしまいます。

 

さらに、隣家のとの位置関係を考えずに設計したために、お互いの視線が気になる」という問題もよくあります。

稀に、いつもカーテンが閉めっぱなしの家を見かけたことは無いでしょうか?

日照の関係から南側に「窓」を設けることは好まれていますが、その先が人が散歩する道路側に面していると

人の視線が気になって、せっかくつくった「窓」も利用されず、むしろマイナスの要素となってしまうことがあります。

 

こうした問題を防ぐためには、家の間取りと敷地プランを同時に考え、周囲の環境との調和を図ることが必要です。

 

 

4. 計画時に考慮すべきポイント

 

  1. 日当たりと風通しを確保する
  2. 周囲の環境とプライバシーを意識した配置
  3. 駐車スペースやアプローチの使いやすさを重視する
  4. 家事動線と生活動線を効率よく計画する

 

まとめ:敷地と間取りのバランスが家の快適さを左右する

 

家づくりは敷地プランニングと間取り設計が一体となって初めて、真の快適な住まいが実現します。

どちらか一方に偏らず、家全体のバランスを考えて計画することが、理想のマイホームをつくるための第一歩です。

是非、プランニングが提示された際は、窓の配置関係は問題ないのかな?

この窓には、どんな役割があるんだろう?等と考えてみてください。

 

疑問がでてきたら、設計士の方に素直に「どうして、こうなっているんですか?」と聞いていただくと、

暮らしのヒントがさらに広がっていくと思います。

 

おススメは、余裕があれば建築予定地に立って、窓の配置を想像してみると

より、具体的に建物が建って暮らし始めた時の感覚を疑似体験できるのでおススメです。

 

本日は、最後までご拝読いただき

ありがとうございました。