みなさま、こんにちは。
本日は、気密住宅であるか、気密住宅とは言えないか、みなさまがジャッジするために
確認する事項の2つ目をご紹介いたします。
前回は、気密測定を全棟必ず実施している会社であるかを
1つ目のチェック項目としてご紹介をさせていただきました。
次のステップでは、実際の数値について確認をしてみてください。
実際に確認するとしたら、
「御社のC値はいくつですか?」
と聞いたら、分かりますのでストレートに聞いてみてください。
C値とは、
相当隙間面積を指し、家の大きさに対して、
どれくらいの隙間があるのかを表わす数値になります。
前回ご紹介させていただいた気密測定を実施すると
機械より、計測値が即座に印刷されます。
数値は小さければ小さいほど隙間が少ない
気密性能の高い住宅であるという証になります。
この数値の
一つの目安がC値「1.0㎠/㎡」を以上か以下かというポイントです。
現在、新築住宅には24時間換気が義務化されています。
図面段階で換気計画を作成し、2時間に1回空気が入れ替わるように計画されます。
(この換気計画は、隙間が0ベースで計算されております)
その換気計画も実際に建築された住まいに隙間が多いと
換気計画の計画通りにいかないケースがございます。
イメージの近いもので想像していただくと分かりやすいかと思います。
紙パックの飲み物を飲もうとしたとき
紙パックにストローをさして、飲むと思いますが
もし、そのストローが穴だらけだったら、どうでしょうか?
飲みにくくはないでしょうか?
なぜなら、ストローは2か所しか穴が開いていないからこそ
飲み物の液体は、問題なく口に含むことが可能ですが
穴が開いてしまうと、液体は、それぞれの穴から漏れていってしまいます。
それと同じ現象が気密の低い家では、
起こる可能性が高くなってしまうということです。
飲み物は液体ですから、直ぐに原因が分かりますし、
飲みにくいのでストローに穴が開いていることは直ぐに分かります。
家の場合は、どうなのかというと?
液体ではなく、逃げていくのは空気。
漏気と言いますが、この漏気が多いと計画した換気の経路が正しくいかず、
家全体の汚れた空気と新鮮な空気を入れ替えることができません。
だからこそ、気密性能を確認することは、大切なのです。
気密性能の高い家では
給気口と排気口以外に隙間がほとんどないため、
室内の汚れた空気は計画通りに屋外に排出され、
給気口からは屋外の新鮮な空気を取り込むことができます。
そのため、C値を考えるうえで1つの水準となるのが
C値は最低でも1以下であるかの確認が必要となるのではないでしょうか。
では、本日はここまで。
次回は、断熱と気密性能が切っても切れない関係であるということについて
ご紹介をしたいと思います。
最後までご拝読いただき、誠にありがとうございます。