みなさま、こんにちは。
本日は、高断熱住宅の判断の方法についてご紹介を致します。
一番大切なことを最初にお伝えいたしますが、
今現在、日本にはこの基準をクリアすれば、高断熱住宅と言って良い等という
明確な基準はありませんので、ご注意ください。
また、人の価値観によって、高断熱住宅の基準はさまざまです。
このレベルで高断熱住宅だというA家族もいらっしゃれば、
いやいや、このレベルまでないと高断熱住宅とはいえないという
B家族もいらっしゃいます。
そのため、住宅会社の判断する高断熱住宅の基準で安心するのではなく、
自分たち家族にとっての高断熱住宅の基準をしっかりお持ちいただくことを
推奨いたします。
本題ですが、
断熱性能は、UA値(=外皮平均熱貫流率)という数字で表わされます。
数字は小さければ小さいほど、断熱性能の高い家であると判断することができます。
そのため、みなさまは
「高断熱住宅ですか?」
と聞くのではなく、
「御社のUA値はいくつですか?」
と確認することで、住宅会社の断熱性能を判断することが可能です。
このUA値は、
「換気を含まない」、外壁、床、天井、屋根、窓などの
面積を貫通して逃げる熱を外皮面積で割って算出されます。
家全体から逃げる熱量(W/K)
UA値(外皮平均熱貫流率)= —————————————————
外皮面積(㎡)
この計算は、建物の設計が完了し、
外皮の仕様が決まると正式に算出することが可能になり、
建築が始まる前に確認できます。
現在、2021年4月より、
建物の省エネ性能について建築士から建築主(お施主様)への説明が
義務化されていますが、あくまで省エネルギー基準に適合しているかの適否。
そして、適合しない場合の省エネ性能確保のための措置について、
お施主様へ説明が必要になっております。
※「省エネルギー基準」に関しては、次回の更新時にご説明させていただきます。
適否だけではなく、ぜひ、UA値の数字はいくつなのか聞いてください。
家づくりを進めるうえで、ご自身が今後住み続けていく家の性能を
知るというのも家づくりの醍醐味のひとつです!
断熱性能の判断方法はお判りいただけましたでしょうか?
次回は、具体的にUA値は「いくつ」にするか
判断いただくための数字についてご紹介をして参ります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。